しののめモンテッソーリ子どもの家ブログ

東京都江東区にあるモンテッソーリ幼稚園類似型保育施設です

《毛糸を使ったおしごと》 リリアン編みでのマフラー

3学期、年少さんは毛糸を使ってマフラーを作ります。
好きな配色の毛糸を選んで、自分で編むマフラーは、出来上がると喜びもひとしおですね。

子どもの家ではオリジナルのリリアン編みの用具を使用しています。試行錯誤を重ねて、安定感・大きさが子どもにちょうど良いものを作りました。

何ができあがるのかよくわからないで始める子もいます。でも、下から編んだ毛糸が現れ、少しずつ長くなってくると
「こんなに長くなったよ」
「(毛糸の玉が)こんなに小さくなったよ」と
目に見える変化を喜び、出来上がりを楽しみにするようになってきます。

全部編み終えると次はボンボン作り。これも好きな色の毛糸を選び、ボンボンメーカーで作ります。

作品作りを通しての隠れた目標は、一人一人違います。達成感と共にそれぞれの成長に繋がっています。
 
 
モンテッソーリでは子どもの活動を「おしごと」と呼んでいます。イタリア語のLAVOROの直訳です。

 

 

お正月遊び

しののめモンテッソーリ子どもの家でも、3学期がスタートしました。

新学期から3日間は、園内に「お正月遊び」をたくさん用意しています。

だるま落とし、こま回し、凧の制作、羽つき、百人一首など、みんな興味津々で楽しく遊びました。


日本の伝統的な文化を味わってもらい、体験してもらいたいと思っています。

 

クリスマスブーツの制作

しののめモンテッソーリ子どもの家では、毎年、学年に応じたクリスマスブーツの制作をしています。写真は年中さんのものです。

画用紙のブーツを縫い合わせて、袋状にしています。表面、裏面共に、子どもが切ったり折ったり三つ編みしたり。年中児ともなると、リボン結びも三つ編みもお手のものです。

とても可愛いクリスマスブーツができました。

 

 

おしごとのご紹介「織紙(しょくし)」

台紙の切り込みに、細く切った色紙を入れていきます。

 

しののめモンテッソーリ子どもの家では、一年間に「全員が行う活動」がいくつかあります。
モンテッソーリ活動は、一人一人が興味に合わせて自分で活動を選択しますが、全員が行うことにしているものもあります。


しののめモンテッソーリ子どもの家で30年以上、毎年行ってきた活動「織紙」もその一つです。
名前の通り、紙を織って製作します。



年少から年長まで、一人一人が好きな色の紙帯を選び、切込みのある台紙にその紙帯を通して織りながら作品に仕上げています。

色彩は個性豊かで、子ども達の思いが伝わってきます。



 

●交互に紙帯を織ることが目標の年少さん


●紙帯の本数も増えて色も考えながら根気良く最後まで仕上げることが目標の年中さん


●紙帯も細くなり指先の器用さも求められる年長さん

 

学年により取り組み方が違います。



年長児にもなると、誰もが第一に考えているのは色選びです。

その色の選び方は、なるほど、と思えるくらい、性格が表れていてデザイン力も見事です。
選ばれた色が一定のパターンで繰り返されたり、グラデーションが美しい作品、シンプルな色合わせに特化させたり… 
これら美しい作品の数々は、しののめモンテッソーリ子どもの家でしか見られない、と思っています。



 

実は30年以上続けて来たこの活動の裏には、しののめモンテッソーリ子どもの家ならではの教師のこだわりがあります。


様々な色が映えるためには、台紙は「黒」または「濃紺」。そして、自由に色を選べるように様々な色の濃淡を準備する。


市販の紙帯は色が限られます。また、幅も種類がありません。
子どもの家では、年少は2センチ幅、年中は1.5センチ幅、年長は1センチ幅の紙帯を使用します。


そのため、教師が色画用紙をそれぞれの幅にカットして紙帯を作成します。(正確に幅をそろえてカットするのは少々大変ですが…)
色画用紙の色は豊富に揃えてあるので、様々な色の濃淡を準備することができます。


台紙も学年ごとのサイズ、切込みの幅にあわせて、1枚ずつ定規とカッターを使って作成します。
準備に時間がかかり大変なのですが、これが長年続いている教師のこだわりです。


 

「子ども達が最大限にその素晴らしい感性を表現できるように準備してあげたい。」それが教師の思いです。


ですから毎年、子ども達の美しい作品を目にした時の感動はひとしおです。



教えられるのではなく自らその感性を育んでいる子どもたち、成長が本当に楽しみです。
年中さん、年少さんも、1年後、2年後にはさらにレベルアップした作品を見せてくれることでしょう。

 

 



 

モンテッソーリでは子どもの活動を「おしごと」と呼んでいます。イタリア語のLAVOROの直訳です。

日本地図のおしごと

【日本地図のおしごと】

年長児が取り組むおしごとです。
時間のかかるおしごとも、年齢が上がるごとに着実に取り組めるようになっています。

モンテッソーリでは、宇宙の話から始まり地球、世界、日本、そして自分たちの住んでいる場所を知る、という順番で説明をしていきます。

日頃ニュースや天気予報で耳にすることも多い地方や県を、まとめていき、知識が整理されることを目的としています。

興味を持って深く知っていく子もいれば、忘れてしまう子ももちろんいます。いずれ小学校で勉強するので、忘れてしまっても問題ありません。
一般的に、遊びで得た知識や経験は完全に忘れてしまうことは少なくありません。しかし、特に感覚や経験に裏打ちされたものは、後になって思い出されることがあります。
幼少期の遊びの中から知らず知らずのうちに習得した知識は、潜在的に長期間の記憶に影響を与え、将来的な学習や行動に影響を及ぼす可能性があります。

小学校で学習する際に、「あ、これ知ってる」「園でやったな」と思い出してもらえたら嬉しいな、と願いつつ実施しています。
 

モンテッソーリでは子どもの活動を「おしごと」と呼んでいます。イタリア語のLAVOROの直訳です。